NOMOSANの定年準備日記

50代半ばを過ぎて、定年後を意識して始めた市民農園での野菜作りなど、様々な事柄について気のおもむくままに書いています

「還暦からの底力(出口治明著)」を読んで

著者の出口治明さんは日本生命退職後にライフネット生命を創業、現在は立命館アジア太平洋大学(APU)の学長をされています。

本も沢山出されていて、「人類5000年史」など歴史関連の著書も多くその方面への造詣が深いことでも有名です。

この本も最近日経新聞のよく広告が掲載されたりしていて、かなり売れているようです。

 

本書は出口さん得意の歴史の話やAPUの話なども書いてありますが、基本的には人生100年時代のシニアライフをどう過ごすべきか、について書かれた本です。

ここではこれまでのサラリーマンの「飯・風呂・寝る」の生活から「人・旅・本」という生き方が推奨されています。

グローバルな競争に勝つためにはこれまでの会社べったりの生活では駄目で、人に会ったり、色々なところに出かけたり、本を読んだりして学び続ける必要があるということです。

 

高齢者も年齢によって自分自身を制限せずに、学び続けて自己投資をすることで自分に出来ることを増やしいくべきと説いています。

また、ある程度の年齢になったら人間は将来の世代のために生きているということは意識した上で好きなことをやっていくべきだと主張しています。

 

出口さんの歴史の本を読むと、日本生命で働いていた人がなぜこんな本を書くことができるのだろうと思いましたが、この本を読んでも彼の教養の深さと広さに驚きます。

彼の定義では「教養=知識 × 考える力」で、最近はITの発達により知識を得るためのハードルは下がったので「考える力」がより重視されるようになっているということです。

その「考える力」をつけるためにも古典などを読んで勉強を続ける必要があると説いています。