日本での人気の低迷により、一時はテレビ放映が危ぶまれていた女子Wカップですが、なでしこの快進撃により盛り上がってきました。
ベスト16、ノルウエーとの対戦をテレビ観戦しました。
ノルウエーは日本が4-0で快勝したスペイン戦でのショートカウンターの威力を警戒してか、5バックでブロックを作り日本ボールを完全に譲ります。
日本は丁寧にパスをつなうで左サイドから攻めて、オウンゴールで先制します。
しかし、5分後右サイドからのセンタリングを中央でヘディングで合わされて今大会初失点で同点に追いつかれます。
そこまでノルウエーはシュートゼロで、殆ど攻めの形を作れませんでしたがワンチャンスを生かされてしまいます。
ゴール前にヘディングは圧倒的に不利であることが露呈しました。
その後も日本はボールを握りますが、相手の守備ブロックを崩すまでは至らず前半を迎えます。
後半は立ち上がりから日本は前半より前に出てチャンスを作っていきます。
そして5分、攻め込んだ日本はペナルティエリア内での相手のパスミスを清水が押し込み、勝ち越します。
その後、前がかりになったノルウエーの押し込まれますが、35分にカウンターから藤野の事なスルーパスを、ここまで得点ランクトップの宮澤が左足で見事に流し込んで追加点を奪います。
ここからはノルウエーのパワープレーに耐える時間が続きます。
ヘディングはことごとく負けてしまいますが、集中力を切らさずに守り、またGK山下のスーパーセーブもあり、そのまま3-1で勝利を収めます。
2011年にWカップを制したなでしこでしたが、その後は世界のレベルが上がったことにより、徐々に地位を下げていきました。
東京五輪でも技術はあってもフィジカルで全く歯が立たず、厳しい時代が続くと思っていました。
しかし、U-20Wカップで2018年優勝、2022年準優勝と好成績が続き、底上げがされてきたようです。
2011年の優勝で女子サッカーの競技人口が増えたことが大きな影響を及ぼしたのだと思います。
今回のメンバーでも若手の宮澤、藤野、遠藤などは技術もさることながら、スピード、フィジカルでも海外の選手とひけをとりません。