この本の著者の大杉潤さんは銀行などでサラリーマンとして働いた後57歳で起業して、コンサルタントや研修講師として活躍されているそうです。
彼は人生100年時代の定年後の長い人生に不安を抱き起業したそうです。
彼は「定年後の3大不安」は「カネ」「孤独」「健康」であるとし、85歳まで働くことでその3つの不安が解消すると説いています。
まず60歳定年が最初の転機でその時に選択肢は4つあります。
定年再雇用
出向・転籍
転職
起業
著者は長く働くためには起業を勧めていて、75歳までのセカンドキャリアで「好きなこと」を仕事にし、その後は無理をせずに「新しい働き方」をするサードキャリアで85歳くらいまで働くことを薦めています。
そのためには「人の役に立つ専門性」を身につける事が大切と説いています。
定年後のトリプルキャリアを実行するための「時間術」「コミュニケーション術」「情報リテラシー」「健康法」につき具体的に説明しています。
シニア起業の場合、年金プラスアルファのお金を稼げれば良いと考えられる場合は確かにリスクが低いかもしれません。
しかし、やはり何をするかが最も重要でかつ難しい所です。
類書を読んでいても、自分の得意なことですきなこと、そしてそれが社会の役に立ってマネタイズできる、つまりお金が稼げるものを見つけるように書いてあります。
私も定年をあと数年委控えており、筆者の言うように自分の好きなことをお金にして定年後を過ごしたいと思います。
しかし、それを見つけるのがやはり最も難しいというのが率直な感想です。
その方法について本書にはそれほど詳しく書いてある訳ではありません。
類書にもよく書いてある通り、やはり自分のこれまでやってきた仕事やスキルの棚卸を行い、自分の内面を見つめなおすという地道な作業を続けるしか方法はないようです。