私が「定年準備日記」というタイトルをつけてこのブログを書き始めたのは50代も半ばになり、会社を定年退職してから何をするか真剣に考えなければならないと思ったからです。
現在も「定年後」について書かれた本を何冊か読んだりして色々思案中です。
今後定期的にそういった本の内容をまとめながら、自分なりの方向性を見つけていきたいと思います。
そもそも私が定年後について考えるようになったのは、この楠木新さんの本を読んだからです。
実際は40代後半に読んだ「サラリーマンは、2度会社を辞める」などが最初のきっかけですが、明確に定年後について書かれたのはこの、そのものずばりのタイトルの「定年後」という本なので、まずはこの本について書いてみたいと思います。
楠木新さんは生命保険会社のサラリーマンで順調に管理職まで出世していましたが、40代半ばでメンタル不調により二度休職してしまいます。
平社員として復職しますが、最終的には管理職に復帰して60歳で定年退職されます。
メンタル不調からの回復過程の頃に、ある程度の年齢になってから転身して魅力的な人生を送っている人を色々取材するようになり、そのころからサラリーマンを続けながら本を書くようになります。
そういった経験からサラリーマンはある程度の年齢になって、先が見えてきたり挫折したり、また体を壊したりすると実際の定年前に「心の定年」という状態を迎えるので、もう一人の自分を見つけた方がよいと説いています。
つまり会社以外に自分のやりたいこと、自分の居場所を見つけるという事です。
それがそのまま定年後への準備になります。
そのためには子供の頃に戻るなどして自分の好きなことを再確認し、自分の居場所見つけることが大切で、そうすれば60歳から75歳までの黄金の15年が過ごせると書いています。
楠木さんは40代の時に阪神大震災を経験して、それも人生を見直す事の契機になった書かれています。
私も40代後半で転勤で仕事がかなり変わった上に単身赴任したり、そこで東日本大震災にあったりして、今後の人生についてより深く考えるようになりました。
そこから本当に自分のやりたい事は何だろうかということも考えるようになりました。
市民農園を借りたり、以前から気になっていた資格を取得する勉強を始めたり、ブログを書き始めたのもそれからです。
それまではやりたい事があっても仕事の忙しさなどを理由にして、「そのうちに」と思っていましたが、「そのうち」という時は自分が踏み出さないと決して訪れないと思い取り敢えず始めてみることにしました。
未だに定年後について明確に方向性が明確になった訳ではありません。
しかしおぼろげながら自分のやりたい事は見えてきたので、このブログの中でもそれについて書き続けていきたいと思います。