NOMOSANの定年準備日記

50代半ばを過ぎて、定年後を意識して始めた市民農園での野菜作りなど、様々な事柄について気のおもむくままに書いています

「エマニュエル・トッドの思考地図」を読んで

今年は年末年始の休みを長めにとったので、休み中に読む本として買ってきました。

筆者はフランスの歴史人口学者で、ソ連崩壊、リーマンショック、イギリスのEU離脱を予見したことで有名です。

本書は彼の思考のやり方を日本の読者向けに記した本ということです。

 

彼が思考の見取り図と言っているものは、順に

インプット→着想→検証→分析・洞察→予測

というもので特に目新しいものではありません。

しかし、各々の説明の中には非常に興味深いものがあったので、列挙しておきます。

 

良い着想を得るためには膨大なデータの蓄積が必要である。

彼が旧ソ連の崩壊を予言した根拠になったのは乳児死亡率が上昇しているというデータのみです。

過去、乳児死亡率が上昇している場合はその社会がうまくいっていないという事実があったからということです。

単純の話ですが、この着想を得るためには知識の蓄積が必要なのです。

 

社会の発展を考察する場合はシンプルに経済・社会・政治というくくりでまとめる。

PEST分析などのフレームワーク思考につながりますが、シンプルに整理・分析することが大切なのだと思います。

 

研究者は価値観の違いではなく、研究が良いか悪いかで闘うべき

これは研究者のみならず、価値観やイデオロギーなどであの人の行っていることは駄目などと判断しがちですが、内容で問うべきというのは自分にも当てはまると思いました。

 

人間は最悪の事態から目をそらす能力をそなえている。ゆえに自分の研究が社会から批判されることを恐れてはならない

「人間は自分が見たいと思う現実しか見ない」とカエサルも言ったそうですが、逆にしそれが見える人が未来のことを考えられるということでしょうか。

 

予測はデータに基づかない将来をイメージすること。本能的なものなので、芸術的な側面がある。リスクもある。芸術的な学者の条件とは、リスクをとる、思い切る勇気がある、ということ。

筆者はこの「リスクをとって」学者として社会と関わってきたので、いくつかの大きな現象を予測することができたのでしょう。

 

学者でない我々はここまでの思考方法は必要はないと思いますが、自分が色々考える上でのヒントが詰まっている本でした。

 

 

 

 

 

 

香住に松葉ガニを食べに行ってきました(2020念12月28-29日)

今年も年末我が家恒例、香住カニツアーに行ってきました。

コロナのため横浜への帰省も断念したのですが、カニツアーだけは家族のみで車移動のため今年も敢行しました。

 

11時半くらいに神戸の家を出発し、舞鶴自動車道、北近畿自動車道を通って1時間半弱で道の駅但馬まほろばに到着し、昼食にまほろばラーメンを食べました。

平日ですが、27日宿泊までGO TO トラベルが適用されていたためか、かなり人がいました。

 

その後豊岡を通って城崎の手前の玄武洞に立ち寄りました。

ここは国の天然記念物で噴火したマグマが規則正しく固まった壮大な地形を見ることができて、直近のブラタモリでも取り上げられました。

今年は少し前に降った雪が残っており、階段の上り下りが少し大変でした、

 

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その後毎回宿泊している香住の大黒屋さんに向かい、16時に到着しました。

温泉にゆっくり入った後、18時から夕食です。

いつものように新鮮な刺身、カニしゃぶ、セコガ二、焼きガニ、カニすきを堪能しました。

 

翌朝は海沿いにある物販とカフェを併設したKAN-ICHIに立ち寄りました。

ここはさだ助という旅館が最近オープンした店で、松葉ガニなどの海産物をお土産として販売しているほか、併設のカフェではランチでカニを食べることができ、更に外ではバーベキューも楽しめるということです。

人気の土産品のあなごの甘辛干しを晩御飯のおかず用に買いました。

 

いつもは出石に寄ってそばを食べていくのですが、今回は帰り道にある出石そば仙石に寄って昼食を食べて帰りました。

 

舞鶴自動車道の春日から北近畿自動車道が開通してから、家から香住まで実質3時間程度で行けるようになり、とても便利になりました。

 

 

今週の農園日記(2020年12月26日)

今年最後の農作業です。

子供を駅まで送ってそのまま農園に向かったので8時過ぎに到着しましたが、寒いのでこの時間に来る人はあまりいません。

 

来週はお正月で農園訪問は一週間あけるので、ハクサイとダイコンを収穫していきました。

年末年始は鍋料理を食べることが多いので、特にハクサイは多用します。

 

ホウレンソウ、カブ、ミズナの収穫が終わり、現在畝が二つ完全に空いているので耕しました。

冬の時期は時間があるので、一年に一回かなり深く耕すようにしています。

寒い時期に土を掘り起こして寒気にさらすと殺菌になるようです。

その後堆肥を運んで耕した畝に入れました。

堆肥も入れすぎると良くないようですが、この時期には毎年1-2回入れるようにしています。

こうして春夏野菜の時期の準備を進めておきます。

今週の農園日記(2020年12月19日)

今週は寒い日が続きました。

いつものように土曜日の午前中に農園に行きました。

この時期は農作業でやらなければならないことも少なく、来ている人もあまりいません。

或いは朝は寒いので午後に来る人が多いのかもしれません。

 

我が畑も先週ホウレンソウとカブの収穫が終わったので、残っているのはハクサイ、ダイコン、ミズナだけです。

ミズナも大分育ってしまって今週の収穫でほぼ終わりという感じでなので、しばらくハクサイとダイコンの収穫のみとなります。

2月末くらいまで毎週行く必要がなくなります。

 

今日はハクサイの外側の葉をまとめて頭でしばる作業を行いました。

これを霜が降りる前にやっておくと、しばらく畑でそのまま保存しておくことができます。

こうしてこの冬の鍋用のハクサイが確保できます。

 

今週の農園日記(2020年12月12日)

今週もいつものように土曜日の朝農園に行きました。

大分寒くなってきましたが、それでも例年より気温が高くまだそれ程農作業もつらくありません。

真冬の農作業はかなりつらいのですが。

 

冬野菜もいよいよ佳境に入り、ホウレンソウとカブは今日の収穫をもって終了です。

この秋冬は特にカブの出来が良く、生でオリーブオイルだけかけても美味しく食べることができました。

 

これで畑に残っているのはダイコン、ハクサイ、ミズナだけになりました。

おそらくミズナもあと2週間くらいで収穫は終了です。

ダイコンとハクサイは一度収穫すると食べ切るのに2週間くらいかかります。。

冬は雑草も伸びず水をやる必要もないので、後は作業としては空いた畝を耕して堆肥を入れる程度です。

収穫も2-3週間に一度ハクサイやダイコンを採るだけなので、毎週行く必要はなく畑にいる時間も短くなります。

農作業としてはしばらく穏やかな日が続きます。

映画「タクシードライバー」を見て ージョーカーとの類似性

かなり昔に見た映画をWOWOWで再度見るシリーズです。

今回は1976年作品でロバート・デニーロ主演の「タクシードライバー」、デニーロがアカデミー主演男優賞にノミネートされた有名な映画です。

多分大学生の時に名画座で見た映画だと思います。

 

海兵隊あがりで26歳のトラヴィスは不眠に悩まされており、夜間に走るタクシードライバーになります。

彼は社会から疎外されていると感じて孤独を抱えており、且つ麻薬・暴力・悪がはびこる社会を嫌悪しています。

そんな中、ひとめぼれした大統領候補パランティンの運動員ベッツィーをデートに誘いますが、ポルノ映画に連れて行ったため振られてしまいます。

さらに偶然出会った少女の娼婦アイリスに対して、こんな生活はやめるように説得しますが相手にされません。

徐々に精神を病んでいったトラヴィスは銃を手に入れ、社会の浄化作戦を実行すべくパランティンを狙撃しようとしますが果たせません。

その後アイリスの元に行き、彼女が属する売春組織の人間を次々に打ち殺し、自らも負傷しますがアイリスを助け出します。

ラヴィスは少女を裏社会から救った英雄としてマスコミに取り上げられ、アイリスの両親からも感謝されます。

傷の治ったトラヴィスタクシードライバーに戻り街を流します。

 

およそ30年ぶりにこの映画を見て感じたのは、映画「ジョーカー」との類似性です。

どちらの主人公も元々悪ではありませんが、社会から疎外され続けて悪を実行することになります。

またストーリーとは関連ありませんが「ジョーカー」には「タクシドライバー」で主人公を務めたデニーロがアーサーに殺されるトーク番組の司会者役で出演しています。

 

ただ、「ジョーカー」の場合は主人公のアーサーが孤独を抱えるに至った理由は映画の一つのテーマとして詳しく描写されますが、「タクシドライバー」のトラヴィス海兵隊あがりという以外は特に説明はありません。

 

また、どちらも主人公が精神を病んでいく過程において、思いを寄せた女性に相手にされなかったということがポイントになります。

ただ、「タクシードライバー」のベッツィーは選挙運動員の白人女性で社会的に上位のクラスですが、「ジョーカー」のソフィーは黒人でシングルマザーです。

この辺りはアメリカ大統領選挙でも盛んに言われた現在の白人労働者階級が置かれている状況を暗示しているのではないかと思いました。

 

これらの違いはありますが、どちらもアメリカ社会の病理を描いた作品として類似性があると思いました。

 

 

 

 

 

 

紅葉を見に布引へ、その後新開地喜楽館へ落語を見に行ってきました(2020年11月25日)

先週の水曜日、11月25日は有休を取って妻と新神戸から布引へ歩いて紅葉を見に行きました。

布引ハーブ園までロープウエイで上がった事はありましたが、歩いて上るのは今回初めてです。

晴れの天気予報でしたが残念ながら曇り空でした。

 

神戸駅を抜けるとハイキング道が整備されており、案内に沿って登っていくとすぐに布引の滝があります。

雌滝、雄滝と順にありますが、雨があまり降っていないせいか水量は少なめでした。

この辺りは葉は既に色づいていましたが、それ程きれいな紅葉という訳ではありませんでした。

しかし、新神戸からすぐ上がることができる山歩道なので、平日ですがシニアを中心に登っていく人がいました。

 

更に登っていくと布引ダムに着きます。

この辺りは赤く色づいている場所もあり、下よりはきれいでした。

布引ダムの周りを歩いて市ケ原まで出ました。

ここからは、摩耶山、再度山へ行くルートもありましたが、我々は布引ハーブ園方面に向かいました。

神戸の街が一望できるハーブ園の広場にはハンモックがあったので、そこで少し休んでから新神戸まで下りていきました。

 

新神戸から地下鉄で湊川公園まで行き湊川パークタウンをブラブラした後、湊川市場の食材が食べられる湊川大食堂で昼食を取りました。

市場の食堂、飲み屋という感じで中々の雰囲気でコロナが収束したら夜に来てみたい所です。

 

昼食後は新開地まで喜楽館を目指して歩きました。

昼席を予約済みです。

新型コロナウイルス感染防止のため一席ずつあけてあり、おそらく100人程度の定員ですが、席はかなり埋まっていました。

平日なのでここもやはりシニアの方が多かったです。

 

林家菊丸桂春蝶などが出演で2時間半ほど十分に楽しむことができました。

喜楽館は今回初めてでしたが家から30分程度で来る事が出来て、料金も前売りで2300円なので、これからは時間を作ってたまには来るようにしたいです。