スタジアムでFCバリセロナの試合を生で観戦するのは約20年ぶりです。
1998年12月末、スペイン旅行中にカンプノウでバルセロナvsアトレティコマドリードを観戦しました。
当時はオランダ人のルイス・ファンハールが監督になったばかりで、この後オランダ化が進められていったと記憶しています。
当時のエースはブラジル代表のリバウド、ルイス・エンリケも選手としていたと思います。
メッシはもちろん、シャビ、イニエスタもトップデビュー前でした。
しかし、この翌年くらいにファン・ハールがシャビをAチームに引き上げ、にプジョルやイニエスタが続きその後の黄金期を作っていきます。
シャビがどこかのインタビューでトップデビューさせてくれたファンハールにはとても感謝していると語っていました。
今回は結局コパ・アメリカに参加したメッシ、スアレスなど南米勢は来日せずに少し寂しい顔ぶれになってしまいました。
高額のチケット代が影響したのか埼玉スタジアムのチェルシー戦は空席が目立ちましたが、約半分のキャパシティのノエスタは一部空席はありましたがほぼ満席でした。
ただ、どちらのサポーター席もなく応援歌がないのでスタジアムはすごく静かでした。
選手の声がスタンドまでよく聞こえ、ヨーロッパでたまにある無観客試合のようでした。
前半はバルサのレギュラークラスはGKのテア・シュテーゲン以下、セメド、ラングレ、ジョルディ・アルバ、ブスケツ、ラキティッキ、そして新加入のグリーズマンという感じです。
トップに入ったグリーズマンは決定期は作れませんでしたが、ポスト役をこなしたりボールによくさわって攻撃の中心になっていました。
また、チェルシー戦はトップに入って目立っていたラフィーニャがこの試合は右サイドで攻撃に絡んでいました。ただ、彼は移籍する事は決まっているようですね。
しかし、全般的にサイドでのコンビネーションが今一つで、ボールは保持してもブロックを作ったヴィッセルの守備を崩せません。
ヴィッセルはイニエスタがカウンターの起点となり、何度かジョルディ・アルバの裏に素晴らしいパスを通して攻撃を作ります。
対峙すべきブスケツのマークも甘かったですが、相変わらずワールドクラスの選手である事を示しました。
後半バルサはチェルシー戦に続いて全員交代、GKは新加入のネト、ウムティティ、S.ロベルト、アレニャー、デンベレ、新加入のデヨングなど、比較的若いメンバーが登場します。
ヴィッセルも若い選手が出てきて前半よりも活発な試合になります。
バルサは中盤でアレニャーがよくボールにさわってゲームを作ります。
チェルシー戦はボランチだったデヨングはラキティッチに変わって右サイドに入りました。
トップに入ったマウコムが攻撃の起点となり、Bチームのカルラス・ペレスの2ゴールでバルサが2-0で勝ちました。
暑さの影響もあるでしょうが、プレシーズンが始まったばかりのバルサはやはり本来の動きからは程遠くまだ3分ほどの出来でしょうか。
こういった試合では若手の動きが楽しみですが、チェルシー戦では良かったリキ・プッチもこの試合は今一つで、2点取ったカルラス・ペレスもそれほど印象深かった訳でもなくそういった意味では少し残念でした。
もう20年以上バルサファンである私はバルサが神戸に来る以上は見に行かない選択肢はなかったのですが、高額のチケットを買った日本の一般的なファンの皆さんはどう感じたのでしょうか?
個人的にはメッシが現役の間にもう一度カンプノウで本気のバルサの試合を生で見たいという思いを強くした一日でした。