今年は長女が大学受験のため、合格祈願に大宰府天満宮にお詣りに行くことにしました。
せっかく九州に行くので一泊して初めて佐賀県も訪ねることにしました。
どこに行くか迷いましたが、歴史好きでもあるので吉野ケ里遺跡と旧鍋島藩ゆかりの施設がある佐賀市に行くことに決めました。
一日目は博多まで新幹線で行った後、バスで大宰府に行きました。
バスは合格祈願の受験生やインバウンドの観光客もいて、ほぼ満員でした。
40分程で太宰被天満宮に到着です。
修学旅行の学生が沢山いましたが、共通テストのすぐ後のためか、受験生本人と思われる学生もかなり訪れていました。
私も長女の合格祈願をしました。
その後電車を乗り継いで吉野ヶ里公園駅まで行き、吉野ケ里遺跡を散策しました。
ここは広大な敷地に弥生時代の竪穴式住居や物見櫓などが多数復元されています。
エリアが「まつりごとの場所」「生活の場所」「支配者の場所」などに分かれており、各々に住居などが復元してあるため、全部丁寧に見て回るためには3時間くらいはかかりそうです。
私は15時についたので、閉演まで2時間弱で回りました。
一番奥にはこの施設で最も見ごたえのある、北墳丘墓があります。
ここは歴代王の墓があった場所で、墓の断面や棺替わりの甕は発掘されたまま展示されているということです。
非常に貴重な展示だと思いました。
訪れている人はそれ程多くありませんでしたが、ここまでもインバウンド観光客がかなりいたことに驚きました。
この日は佐賀のホテルに宿泊し、翌日は佐賀市内を回りました。
幕末最も先進的だったと言われる鍋島藩があり、また大隈重信など維新直後に活躍した人を輩出した場所なので、楽しみにしていました。
まずは大隈重信記念館に行きました。
ここは大隈重信の功績を展示した記念館が生家に隣接して設けられています。
大隈重信の生家当時の武士階級の家が残っている貴重なものだということです。
早稲田大学の設立者ということで、ここも受験生が沢山訪れるようです。
次に訪れたのは佐賀城本丸歴史館です。
ここは佐賀城本丸御殿を復元して鍋島藩の業績などを展示しています。
天守などは残っていませんが、鯱の門は1838年の姿をとどめています。
本丸御殿も45mの畳敷き廊下や320畳の大広間が復元されています。
また館内の展示も日本で初めて鉄製の大砲を製造し、戊辰戦争で政府軍勝利に貢献した鍋島藩の進歩的な取り組みが紹介されていて興味深いものでした。
インバウンドも含めて観光客も一定数訪れていましたが、驚いたのはこの施設が入場料が無料だということです。
私は少し寄付してきましたが、入場料をとる価値のある施設だと思いました。
最後は佐賀市歴史民族館です。
ここは佐賀の歴史的な建造物7つが保存、公開されているエリアです。
ここも入場料は無料でしたが、見ごたえのある建物でした。
今回の佐賀市界隈訪問は、佐賀の歴史に触れることができて非常に満足が出来るものでした。
吉野ケ里遺跡も素晴らしかったですし、佐賀市街の歴史的建造物は明治維新の頃に最先端を行っていた佐賀の歴史を感じさせるものでした。
ただ驚いたのは入場料の安さでした。
既に触れた入場料無料の施設以外でも、吉野ケ里遺跡は460円、大隈重信記念館は330円(JAF割引220円で入りました)です。
確かに佐賀は観光におけるキーコンテンツがないのでまずは訪れてもらうことが重要なのかもしれません。
しかし、インバウンドの観光客も来ているようなので、マネタイズの方策を考えた方がよいのではと思いました。