公開初日にミント神戸に観に行きました。
平日だったこともあり、まだかなりすいていました。
この映画はクイーンの「ボヘミアンラプソディ」と同じ脚本家というこもあり、よく似た俳優さんがホイットニーや夫のボビー・ブラウンを演じるという形で、ホイットニーの一生が描かれていきます。
母も歌手、叔母がディオンヌ・ワーウィックというホイットニーは、その類まれなる歌唱力を敏腕プロデューサーのクライヴ・デイビスの見いだされ、スターダムをのし上がっていきます。
ベストヒットUSAでクライヴ・デイビス(本人)のインタビューをやっていて、歴代ベストスリーの女性歌手を選ぶとしたら、アレサ・フランクリン、バーブラ・ストライサンド、そしてホイットニーヒューストンと言っていました。
今回の映画での歌唱は全て本人のものということですが、「The Voice」の愛称通り、改めて聞く彼女の歌は声域の広さや感情移入など本当に素晴らしいと感じました。
感情を入れて歌うということは、歌手である母親に幼いころから教えられていたようです。
歌手として全てを手に入れたホイットニーですが、成功し続けることへのプレッシャー、ボビー・ブラウンとの結婚生活の破綻、マネージャーである父親との確執から麻薬を使用するようになり、そして最後は周知のとおり悲劇的な死をとげてしまいます。
ホイットニーは映画の中で父母は仲が悪かったので、自分は幸せな家庭を築きたかったと言っていました。
しかし、人並みはずれた才能を持って成功したスターの悲劇的な生き方を体現しているような終わり方で、とても切なくなってしまいました。
「ボヘミアンラプソティ」の方が最後にライブエイドのシーンがあったので、盛り上がりがあったと思います。
しかし、この映画ではプロデューサーのクライブ・デイビスや家族との関係が丁寧に描かれており、このアプローチもとても良かったと思います。