引き続きCOVID-19対策として週の半分以上は在宅勤務をしており、通勤時間の削減などで出来た時間でWOWOWで目ぼしい映画を見つけて鑑賞しています。
今回は50年以上前の作品でアメリカンニューシネマの傑作、「イージーライダー」です。
初めて見たのはおそらく大学生の頃だったので、30年ぶりくらいのの鑑賞です。
ストーリーとしては、ドラッグの売買で大金を掴んだキャプテン・アメリカ(ピーター・フォンダ)とビリー(デニス・ホッパー)、そして途中で知り合ったジョージ(ジャック・ニコルソン)がハーレーに乗って、謝肉祭のあるニューオーリンズに向けて旅を続けるというもので、特にあらすじのようなものはありません。
久しぶりに見たらジャック・ニコルソンが若くてビックリしました。
彼らはドラッグをやったり酒を飲んだりしますが、基本的には気の良い若者たちで出会った人たちとも交流しながら旅を続けます。
しかし、南に向かうにつれて長髪やバイクなどに象徴される自由な生き方に対する偏見や差別を受けるようになります。
立ち寄ったレストランで侮辱の言葉を受けても挑発には乗りませんでしたが、その後野宿している所を襲われてジョージは殴り殺されてしまいます。
キャプテン・アメリカとビリーはその後も旅を続けますが、トラックの二人組に銃を構えられて挑発されたビリーは中指を立てただけで銃で撃たれて死亡、追いかけたキャプテン・アメリカも戻ってきたドラックからバイクを撃たれて炎上、そこで映画は終わります。
久しぶりに見て、改めて身も蓋もないエンディングに強い印象を受けました。
ある部分は非常に自由だが、ある部分は変わらない閉鎖性があること、普通の人が普通に銃を所持していることなど、トランプ大統領就任後のアメリカと比較してもこの国は50年前から何も変わっていないことを実感しました。
改めて大統領選挙の結果はどうなってアメリカはどこに向かうのだろう、と考えてしまいました。
そういう意味でも、非常に良いタイミングでこの映画を見たと思います。