こちらももう上映は終わりに近づいている「ナポレオン」を見てきました。
我々世代には「ブレードランナー」「ブラックレイン」「グラデュエイター」で懐かしいリドリー・スコット監督の作品です。
既に話題になっていますが、やはり戦闘シーンの映像の迫力は素晴らしく、流石リドリー・スコット監督と思いました。
アウステルリッツの戦いやワーテルローの戦いの場面は引き込まれてしまいました。
こういった映像はやはり映画館で観る価値があります。
映像が素晴らしいゆえに、どうしても戦争の悲惨さ、愚かさを考えてしまいます。
ウクライナやパレスチナで現在進行形で戦争が行われているからこそ、そのように感じたのかもしれません。
また、戴冠式の場面は、まさにルーブル美術館に展示してあるダヴィッドの「ナポレオン一世の戴冠と皇妃ジョセフィーヌの戴冠」の絵画からそのまま抜き出したようでした。
豪華絢爛に描かれていました。。
一方、人物の描き方は今一つという印象でした。
ナポレオンのカリスマ性はあまり感じられず、また天才的な軍事戦略家という面は十分に描かれている感じはしませんでした。
ジョセフィーヌについても、なぜナポレオンがそこまで彼女の虜になったのか、という点であまり魅力的に描かれている感じはしませんでした。
しかし、全体的には戦争場面を中心に映像は過去のリドリー・スコット映画同様素晴らしく、映画館に観に行って良かったと思いました。